弧の長さと面積(説明ページ)

概要

半径 r、中心各 a° のおうぎ形の弧の長さと面積は以下のように表せる。

  • 弧の長さ(ℓ):2πr × a360
  • 面積(S):πr2 × a360

円周率(π)

小学校では円の面積は「半径×半径×円周率(3.14)」と学んできたかと思いますが、実は円周率は厳密には3.14ではありません。
円周率は3.14159265359…であり、これを小数第二位までの3.14として計算していたのです。
そこで、今後は円周率を表す文字として、ギリシャ文字のπ(パイ)を使用していきます。

つまり、半径をrとすると、円の面積は、
「半径(r)×半径(r)×円周率(π)」=πr2
と表すことが出来ます。(r2πでもいいのですが、πr2と書く慣習があります。)

同様に、円周
「2×半径(r)×円周率(π)」=2πr
と表すことが出来ます。(2rπでもいいのですが、2πrと書く慣習があります。)

とりあえずこれだけ覚えて!

  • 円周率はπという文字で表す(π=3.14159265359…)
  • 半径 r の円の周の長さ(ℓ)と面積(S)は
    • 円周(ℓ):2πr
    • 面積(S):πr2

練習問題1


半径5の円の周の長さと面積を求めなさい。
円周:××=
面積:××=

おうぎ形の面積と弧の長さ

おうぎ形の面積と弧の長さは、中心角の大きさに比例するので、以下のように表せます。

とりあえずこれだけ覚えて!

半径 r、中心各 a° のおうぎ形の弧の長さ(ℓ)と面積(S)は以下のように表せる。

  • 弧の長さ(ℓ):2πr × a360
  • 面積(S):πr2 × a360

(注目)a°が360°の時は円の面積と円周の公式と等しくなります。(中心角360°のおうぎ形は円と等しいため)

おうぎ形の面積と弧

練習問題2


半径6、中心角120°のおうぎ形の弧の長さと面積を求めなさい。

弧の長さ
×××
=×
=

面積
×××
=×
=


また、半径 r、中心各 a° のおうぎ形の弧の長さ(ℓ)と面積(S)は以下のように表せることから、

  • 弧の長さ(ℓ):2πr × a360
  • 面積(S):πr2 × a360

弧の長さ(ℓ)と面積(S)には以下の関係が成り立つことも知られています。

とりあえずこれだけ覚えて!

面積(S):弧の長さ(ℓ)× r ×12

練習問題3


半径6、弧の長さが4πのおうぎ形の面積を求めなさい。

××
=