負の数の計算(×/÷)(説明ページ)

概要

負の数を使ったかけ算・わり算は正の数のかけ算・わり算とほぼ同じ。符号にだけ注意!

数学用語の暗記

これからよく登場する以下の用語を覚えてください。

とりあえずこれだけ覚えて!

  • かけ算のことを、数学用語で「乗法」という。
  • わり算のことを、数学用語で「除法」という。

少し難しそうな言い方をしているだけで、みなさんが知っているかけ算、わり算のことです。

練習問題1(問題)


次の空欄を埋めなさい。
かけ算のことを、数学用語で「」という。
わり算のことを、数学用語で「」という。

(復習)負の数の考え方

負の数の乗法/除法では、負の数(-)を計算するときは「逆」になる。という呪文が大切になってきますので改めて。

とりあえずこれだけ覚えて!

  • 負の数(-)を計算するときは「逆」になる
    ※数学的な表現ではないですが、今後大事な考えになってくるので一旦は受け入れてください、、

負の数を用いた乗法

まずは負の数を用いた乗法、つまり、かけ算です。

負の数(-)を計算するときは「逆」になる。ことを覚えておけば、あとは普通の計算(乗法)と同じです。

例えば、(-2)× 3 を計算してみましょう。

考え方

  1. まずは、「負の符号(-)」を消す。
    (-2)× 3 2 ×3
  2. 2 × 3 を計算する
    2 × 3=+6
  3. ここで、負の数(-)を計算するときは「逆」になるという呪文が登場する。
    最初の式「(-2)× 3 」には、負の数(-)1つ入っていた。
    よって「」ではなく、符号を逆にした「」が答えである。
    ※(-)の記号の影響で、「」が「」になったと考えてください。

答え:-6

同じように、(-4)×(-2)を計算してみましょう。

考え方

  1. まずは、「負の符号(-)」を消す。
    (-4)×(-2) 4×2
  2. 4×2 を計算する
    4×2 +8
  3. ここで、負の数(-)を計算するときは「逆」になるという呪文が登場する。
    最初の式「(-4)×(-2)」には、負の数(-)2つ入っていた。
    つまり、2回逆にするということである。
    ①1回目:「」ではなく、符号を逆にして「
    ②2回目:「」ではなく、符号を逆にして「
    ※要するに「逆の逆をして元にもどった」ということである。

答え:+8 または 8 (どっちも正解)

練習問題2(問題)

次の計算をしなさい。
問題A:(-5) × 3
問題B:(-1) × (-3)

練習問題2(解説)

問題A

(-5) × 3

  1. まずは、「負の符号(-)」を消す。
    (-5) × 3 5 ×3
  2. 5 ×3 を計算する
    5 ×3 +15
  3. ここで、負の数(-)を計算するときは「逆」になるという呪文が登場する。
    最初の式「(-5)× 3 」には、負の数(-)1つ入っていた。
    よって「15」ではなく、符号を逆にした「15」が答えである。
    ※(-)の記号の影響で、「」が「」になったと考えてください。

答え:-15

問題B

(-1) × (-3)

  1. まずは、「負の符号(-)」を消す。
    (-1)×(-3) 1×3
  2. 1×3 を計算する
    1×3 +3
  3. ここで、負の数(-)を計算するときは「逆」になるという呪文が登場する。
    最初の式「(-1)×(-3)」には、負の数(-)2つ入っていた。
    つまり、2回逆にするということである。
    ①1回目:「」ではなく、符号を逆にして「
    ②2回目:「」ではなく、符号を逆にして「
    ※要するに「逆の逆をして元にもどった」ということである。

答え:+3 または 3 (どっちも正解)

負の数を用いた除法

次は、負の数を用いた乗法、つまり、わり算です。

やり方ですが、除法と全く同じですので、さっそく例題を見ていきましょう。

例題

(-6)÷ 2 を計算してください。

  1. まずは、「負の符号(-)」を消す。
    (-6)÷ 2 6 ÷ 2
  2. 6 ÷ 2 を計算する
    6 ÷ 2 +3
  3. ここで、負の数(-)を計算するときは「逆」になるという呪文が登場する。
    最初の式「(-6)÷ 2」には、負の数(-)1つ入っていた。
    よって「」ではなく、符号を逆にした「」が答えである。
    ※(-)の記号の影響で、「」が「」になったと考えてください。

答え:-3

練習問題3(問題)

次の計算をしなさい。
問題A:(-12) ÷ 3
問題B:(-10) ÷ (-2)

練習問題3(解説)

問題A

(-12) ÷ 3

  1. まずは、「負の符号(-)」を消す。
    (-12) ÷ 3 12 ÷ 3
  2. 12 ÷ 3 を計算する
    12 ÷ 3 +4
  3. ここで、負の数(-)を計算するときは「逆」になるという呪文が登場する。
    最初の式「(-12)÷ 3 」には、負の数(-)1つ入っていた。
    よって「4」ではなく、符号を逆にした「4」が答えである。
    ※(-)の記号の影響で、「」が「」になったと考えてください。

答え:-4

問題B

(-10) ÷ (-2)

  1. まずは、「負の符号(-)」を消す。
    (-10) ÷ (-2) 10 ÷ 2
  2. 10 ÷ 2 を計算する
    10 ÷ 2 +5
  3. ここで、負の数(-)を計算するときは「逆」になるという呪文が登場する。
    最初の式「(-10) ÷ (-2) 」には、負の数(-)2つ入っていた。
    つまり、2回逆にするということである。
    ①1回目:「」ではなく、符号を逆にして「
    ②2回目:「」ではなく、符号を逆にして「
    ※要するに「逆の逆をして元にもどった」ということである。

答え:+5 または 5 (どっちも正解)