文字式の表し方(説明ページ)
概要
- かけ算の記号(×)は省略する。
- 数字の1は省略する。
- 文字はアルファベット順に書く。
- 文字と数をかけている式は、数を文字の前に書く。
- 割り算は記号(÷)を使わず分数で表す。
- 足し算と引き算の記号(+と-)は省略しない。
目次
文字式の表し方
文字式を表すときは、決まったルールがあります。
覚えるしかないので、頑張って覚えてください。
とりあえずこれだけ覚えて!
- かけ算の記号(×)は省略する。
- 数字の1は省略する。
- 文字はアルファベット順に書く。
- 文字と数をかけている式は、数を文字の前に書く。
- 割り算は記号(÷)を使わず分数で表す。
- 足し算と引き算の記号(+と-)は省略しない。
ルールをひとずつ理解していきましょう。
1. かけ算の記号(×)は省略する
かけ算の記号(×)があったら、省略します。
例えば、
a×b という式は ab
a×b×c という式はabc
2×a という式は 2a
と書きます。
2. 数字の1は省略する
数字の1は省略します。
例えば、
a×1 という式は a
1×a という式は a
a×1×b という式は ab
と書きます。
3. 文字はアルファベット順に書く
文字はアルファベット順に書きます。
例えば、
b×a という式は ab
y×zという式は yz
と書きます。
4. 文字と数をかけている式は、数を文字の前に書く
文字と数をかけている式は、数を文字の前に書きます。
例えば、
a×2 という式は 2a
(a+b)×8という式は 8(a+b)
と書きます。
5. 割り算は記号(÷)を使わず分数で表す
割り算は記号(÷)を使わず分数で表します。
例えば、a÷2と言う式はa2
(a+b)÷cと言う式は(a+b)c
と書きます。
6. 足し算と引き算の記号(+と-)は省略しない
かけ算と割り算の記号(×と÷)は省略しますが、足し算と引き算の記号(+と-)は省略してはいけません。
例えば、
a+bという式を abと書いてはいけません。
※ abと書くと、a × b という意味になってしまいます。
練習問題1(問題)
次の式を文字式の表し方で書きなさい。
問題A:b×5×a=
問題B:a×1×y=
問題C:(a+b)×6=
問題D:a÷b=
問題E:a+b+c=
練習問題1(解説)
問題A
b×5×a
ルール1,3,4により
1.かけ算の記号(×)は省略する。b×5×a➡b5a
3.文字はアルファベット順に書く。b5a➡ab5
4.文字と数をかけている式は、数を文字の前に書く。ab5➡5ab
答え:5ab
問題B
a×1×y
ルール1,2により
1.かけ算の記号(×)は省略する。a×1×y➡a1y
2.数字の1は省略する。a1y➡ay
答え:ay
問題C
(a+b)×6
ルール1,4により
1.かけ算の記号(×)は省略する。(a+b)×6➡(a+b)6
4.文字と数をかけている式は、数を文字の前に書く。(a+b)6➡6(a+b)
答え:6(a+b)
問題D
a÷b
ルール5により5.割り算は記号(÷)を使わず分数で表す。a÷b ➡ab
答え:ab
問題E
a+b+c
ルール6により
6.足し算と引き算の記号(+と-)は省略しない。a+b+c のまま
答え:a+b+c