代入と式の値(説明ページ)
概要
文字に数を当てはめることを代入するという。
数を代入して計算することにより、式の値を求めることができる。
(復習)文字式を用いることの必要性と意味
復習ですが、文字式を用いることの必要性と意味を改めて確認します。
例えば、だがし屋でチョコが一つ10円、アメが一つ5円で売られていたとします。
何個買えば全部で何円になるかを表現するために、文字がなければ
チョコ1つ、アメ1つ買う場合:10×1+5×1=15 円
チョコ1つ、アメ2つ買う場合:10×1+5×2=20 円
チョコ2つ、アメ1つ買う場合:10×2+5×1=25 円
…
と色々なパターンを想定して式を書かなければなりません。
ここで、もっと簡単に
【チョコの数】×10+【アメの数】×5
と表現する方法を思いついたとします。
これにより、1つの式で表現することができるようになりました。
しかし、毎回【チョコの数】【アメの数】と書くのは面倒です。
そこで、例えば【チョコの数】をa、【アメの数】をbにおきかえて、
a×10+b×5
と表現することに決めました。
以上より、お菓子の合計金額はa×10+b×5、つまり10a+5bと表現できました。
文字式の値
先ほどの例で、【チョコの数】をa、【アメの数】をbと設定し、10a+5b という文字式を作りました。
それでは、ここで「チョコを4つ、アメを2つ買った時の金額を教えてください」と言われたらどうしますか?
【チョコの数】をa、【アメの数】をbと設定したことを思い出してください。
つまり、「チョコを4つ、アメを2つ買った時」は、aが4、bが2となります。
10a+5b ➡ 10×4+5×2
以上より、お菓子の合計金額は10×4+5×2=50円です。
このように、文字に数字を当てはめることを代入。
代入した結果を式の値と言います。
例えば、今回の場合は、「aに4を、bに2を代入すると、式の値が50になる」と言います。
他には「a=4、b=2のとき、式の値が50になる」とも言いますが、同じ意味です。
とりあえずこれだけ覚えて!
- 文字に数を当てはめることを代入するという。
- 数を代入して計算することにより、式の値を求めることができる。
練習問題1(問題)
a=2 のとき、5aの値を求めなさい。
答え:
練習問題1(解説)
5a の a に2を代入する問題です。
5a ➡(a=2を代入)➡5×2=10
となり、答えは10です。
練習問題2(問題)
a=3、b=5 のとき、a+b の値を求めなさい。
答え:
練習問題2(解説)
a+b の a に3、bに5を代入する問題です。
a+b ➡(a=3、b=5を代入)➡3+5=8
となり、答えは8です。