文字式の表し方(説明ページ)

概要

  1. かけ算の記号(×)は省略する。
  2. 数字の1は省略する。
  3. 文字はアルファベット順に書く。
  4. 文字と数をかけている式は、数を文字の前に書く。
  5. 割り算は記号(÷)を使わず分数で表す。
  6. 足し算と引き算の記号(+と-)は省略しない。

文字式の表し方

文字式を表すときは、決まったルールがあります。
覚えるしかないので、頑張って覚えてください。

とりあえずこれだけ覚えて!

  1. かけ算の記号(×)は省略する。
  2. 数字の1は省略する。
  3. 文字はアルファベット順に書く。
  4. 文字と数をかけている式は、数を文字の前に書く。
  5. 割り算は記号(÷)を使わず分数で表す。
  6. 足し算と引き算の記号(+と-)は省略しない。

ルールをひとずつ理解していきましょう。

1. かけ算の記号(×)は省略する

かけ算の記号(×)があったら、省略します。

例えば、
a×b という式は ab
a×b×c という式はabc
2×a という式は 2a
と書きます。

2. 数字の1は省略する

数字の1は省略します。

例えば、
a×1 という式は a
1×a という式は a
a×1×b という式は ab
と書きます。

3. 文字はアルファベット順に書く

文字はアルファベット順に書きます。

例えば、
b×a という式は ab
y×zという式は yz
と書きます。

4. 文字と数をかけている式は、数を文字の前に書く

文字と数をかけている式は、数を文字の前に書きます。

例えば、
a×2 という式は 2a
(a+b)×8という式は 8(a+b)
と書きます。

5. 割り算は記号(÷)を使わず分数で表す

割り算は記号(÷)を使わず分数で表します。

例えば、
a÷2と言う式はa2
(a+b)÷cと言う式は(a+b)c
と書きます。

6. 足し算と引き算の記号(+と-)は省略しない

かけ算と割り算の記号(×と÷)は省略しますが、足し算と引き算の記号(+と-)は省略してはいけません。

例えば、
a+bという式を abと書いてはいけません。
abと書くと、a × b という意味になってしまいます。

練習問題1(問題)


次の式を文字式の表し方で書きなさい。
問題A:b×5×a=
問題B:a×1×y=
問題C:(a+b)×6=
問題D:a÷b=
問題E:a+b+c=

練習問題1(解説)

問題A

b×5×a

ルール1,3,4により
1.かけ算の記号(×)は省略する。b×5×ab5a
3.文字はアルファベット順に書く。b5aab5
4.文字と数をかけている式は、数を文字の前に書く。ab5➡5ab

答え:5ab

問題B

a×1×y

ルール1,2により
1.かけ算の記号(×)は省略する。a×1×ya1y
2.数字の1は省略する。a1yay

答え:ay

問題C

(a+b)×6

ルール1,4により
1.かけ算の記号(×)は省略する。(a+b)×6(a+b)6
4.文字と数をかけている式は、数を文字の前に書く。(a+b)66(a+b)

答え:6(a+b)

問題D

a÷b

ルール5により
5.割り算は記号(÷)を使わず分数で表す。a÷b ➡ab

答え:ab

問題E

a+b+c

ルール6により
6.足し算と引き算の記号(+と-)は省略しない。a+b+c のまま

答え:a+b+c