単項式の乗法・除法(説明ページ)

概要

単項式の乗法・除法は、これまで学んできた考え方を応用することで計算することができる。

乗法

単項式の乗法は、実は文字式の範囲ですでに勉強しています。

とりあえずこれだけ覚えて!

単項式の乗法(かけ算)をする際は、数字同士と文字同士をかけるだけです。

具体例を見ていきましょう。

5a × 3
5×a ×3
5×3×a
15×a
15a

文字が複数ある場合でも同じように計算できます。

2a × 3a × 3b
2×a ×3×a×3×b
2×3×3×a×a×b
18 ×a2×b
182b

練習問題1


次の計算をするために空欄を埋めなさい。

(1)3a×4b
×
×

(2)2ab×3a
×
×

除法

単項式の除法も、実は文字式の範囲ですでに勉強しています。

とりあえずこれだけ覚えて!

文字式の除法(わり算)をする際は、逆数を取って乗法(かけ算)になおして計算します。

具体例を見ていきましょう。

5a÷3b
=5a÷ 3b1
=5a× 13b
= 5a3b
なお、この例では、3b3b1と変形できる、という事実を使用して計算しています。

もう一つ例を見てみましょう。

5a÷ 3ab
=5a× b3a
= 5ab3a

これで正解かと思ってしまいそうですが、実はもう少しだけ式を整理することが出来ます。

というのも、分母と分子に同じ文字(今回はa)が存在するため、打ち消すことが出来るからです。

つまり、答えは 5b3です。

とりあえずこれだけ覚えて!

分母と分子に同じ文字があれば、打ち消すことができる。

練習問題2


次の計算をするために空欄を埋めなさい。

(1)a÷2b
=a÷
=a×

(2)2ab÷3a
=2ab÷
=2ab×


慣れてきたら

すでに気づいている方もいるかもしれませんが、以下が成り立ちます。

とりあえずこれだけ覚えて!

a÷b= ab

慣れてきたら、わざわざかけ算に直さずに、いきなり分数の式に変形して時間短縮しましょう。

例えば、先ほどの練習問題(2)2ab÷3a は、以下のように式変形できるといいでしょう。

2ab÷3a
=2ab3a
=2b3